一.語彙、文法
問題1
(1)
繁盛(はんじょう) [名・形動](スル)
にぎわい大いに栄えること。また、そのさま。はんせい。「店が―する」「商売―」
敏捷(びんしょう) [名・形動]
1 動作がすばやいこと。また、そのさま。「敏捷な身のこなし」「敏捷性」
2 理解や判断が早いこと。また、そのさま。
便乗(びんじょう) [名](スル)
1 他人の乗り物に、ついでに乗せてもらうこと。「友人の車に便乗する」
2 巧みに機会をとらえて利用すること。「ブームに便乗する」「便乗値上げ」
反照(はんしょう)[名](スル)
1 照り返すこと。また、その光。照り返し。「残雪の反照」
2 夕日に照り輝くこと。夕映え。
3 ある物事の影響が具体的な形で他のものの上に現れること。
(2)
契約(けいやく)[名](スル)
1 二人以上の当事者の意思表示の合致によって成立する法律行為。売買・交換・贈与・貸借・雇用・請負・委任・寄託など。「契約を結ぶ」「三年間の貸借を契約する」→単独行為 →合同行為
2 約束を取り交わすこと。また、その約束。
制約(せいやく)[名](スル)
ある条件や枠をもうけて、自由な活動や物事の成立をおさえつけること。また、その条件や枠。「法律上の制約を受ける」「時間に制約される」
公約(こうやく)[名](スル)
公開の場で、また公衆に対して約束すること。特に、選挙のときに政党や立候補者などが、公衆に対して政策などの実行を約束すること。また、その約束。「減税を公約する」
要約(ようやく)[名](スル)
1 文章などの要点をとりまとめること。また、そのまとめたもの。「読んだ本の内容を要約して話す」
2 約束を結ぶこと。また、約束。
(3)
潤う(うるお)「自5」:
1 ほどよい水分を帯びる。水分が行き渡る。湿る。「慈雨で田畑が―・う」
2 利益や恩恵を受ける。「地域が―・う」
3 豊かになる。ゆとりができる。「ふところが―・う」
儲(もう)かる「自5」:
1 利益が得られる。もうけになる。「―・る商売」
2 思いがけない得をする。「買わずにすんで―・った」
賄(まかな)う「他5」:
1 費用・人手などを用意する。ととのえる。「寄付で費用を―・う」
2 食事をととのえて出す。「夕食を―・う」
3 事を処理する。切り盛りする。「親からの仕送りで―・う」
4 とりはからう。とりしきる。
商(あきな)う「他5」
商品を仕入れて売る。品物を売買する。「酒を―・う」「早朝から―・う店」
貿易(ぼうえき)[名](スル)
1 国際間の商品の取引。輸出と輸入の総称。
2 互いに財貨を交換して取引を行うこと。交易。
(4)
手薄(てうす)[名・形動]
1 手もとに金銭や物品をあまり持っていないこと。また、そのさま。「所持金が手薄になる」
2 人手が少なくて不十分なこと。「手薄な警備」
(5)
壊(こわ)す「他5」
1 物に力を加えてもとの形を崩したり、失わせたりする。砕いたり破ったりして使用できないようにする。破壊する。「家を―・す」「コップを―・す」「おもちゃを―・す」
2 機能をもっているものに障害を起こさせる。本来の働きを損なう。故障させる。「腹を―・す」「テレビを―・す」「かぎを―・す」
3 まとまっていた物事・状態をくずしてだめにする。つぶす。「話を―・す」「計画を―・す」「縁談を―・す」
4 高額の貨幣を小額の貨幣にかえる。くずす。「一万円札を千円札に―・す」
崩(くず)す「他5」
1 まとまった形の物をこわして、その形を変えたり、原形をなくしたりする。「崖 (がけ) を―・して道を整備する」「足場を―・す」
2 ㋐整った形や状態を乱す。「姿勢を―・す」「ひざを―・して楽にする」「強気の構えを―・さない」
㋑安定した状態を乱し、悪くする。「調子を―・す」「身を―・す」
3 (「相好 (そうごう) をくずす」などの形で)顔をほころばす。
4 字画を省略する。行書や草書で書く。「字を―・して書く」
5 同額の小銭にかえる。両替する。「一万円札を―・す」
6 値段を負ける。値引きする。「値を―・して売る」
7 効果をなくす。だめにする。
倒(たお)す「他5」
1 力を加えて、立っている状態のものを横にする。横にねかす。また、ころばす。「木を―・す」「からだを―・す」「足をかけて―・す」
2 (「殪す」「斃す」「仆す」とも書く)殺す。「銃で―・す」「一刀のもとに―・す」
3 勝負で相手を打ち負かす。打ち破る。「優勝候補のチームを―・す」
4 政体・国家などを存続できなくする。くつがえす。滅ぼす。転覆する。「内閣を―・す」「幕府を―・す」
5 借りた金を返さず、相手に損害を与える。ふみたおす。「飲食代を―・す」
6 動詞の連用形に付いて、徹底的に…するの意を表す。「使い―・す」「遊び―・す」
潰(つぶ)す「他5」
1 力を加えてもとの形を崩す。「にきびを―・す」「空き缶を―・す」
2 本来の働きができないようにする。役に立たなくする。だめにする。「声を―・す」「計画を―・す」
3 家や会社などが成り立っていかないようにする。立ちゆかなくさせる。「会社を―・す」「店を―・す」
4 体面や心の平静を失わせる。「面目を―・す」「肝を―・す」
5㋐他の事に使うために、もとの形を変える。「畑を―・して宅地にする」
㋑特に、金属の製品を溶かして地金 (じがね) にもどす。鋳 (い) つぶす。「銅像を―・す」
6 家畜を、料理して食べるため殺す。「鶏を―・す」
7 空いている時間を他の事をして過ごす。「喫茶店で時間を―・す」「テレビを見てひまを―・す」
8 空いたところをふさぐ。「穴を―・す」
9 すきまなく一面におおう。「塗り―・す」
(6)
華(はな)々(ばな)しい[形]
[文]はなばな・し[シク]はでで人目をひくさま。華やかで、みごとである。「―・くデビューする」「―・い一生」
[派生]はなばなしげ[形動]はなばなしさ[名]
重(おも)々(おも)しい[形][文]おもおも・し[シク]
1 落ち着いていて威厳が感じられる。「―・い口調」⇔軽軽 (かるがる) しい。
2 いかにも重そうである。重圧感を覚える。「―・い靴音」「―・い苦悩 (くるしみ) 」〈独歩・運命論者〉
3 身分や地位が重い。並々でない。
[派生]おもおもしげ[形動]おもおもしさ[名]
物(もの)々(もの)しい[形][文]ものもの・し[シク]
1 重々しくきびしい。いかにもいかめしい。また、大げさである。「―・い警備」「―・いいでたち」
2 容姿・態度などが、堂々としている。威厳がある。
[派生]ものものしげ[形動]ものものしさ[名]
騒(そう)々(ぞう)しい[形][文]さうざう・し[シク]
1 物音や人声が多くてうるさい。さわがしい。「室内が―・い」
2 大きな事件が続いて起こるなどして落ち着かない。不穏である。「世間が―・くなる」
[派生]そうぞうしげ[形動]そうぞうしさ[名]
問題2
(7)
静止(せいし)
成就(じょうじゅ)
完結(かんけつ)
終息(しゅうそく)[名](スル)
物事が終わって、やむこと。「蔓延 (まんえん) していた悪疫が―する」
(8)
キープ(keep)[名](スル)
1 確保すること。また、保持すること。「よい席をキープする」
2 バーなどの飲食店で、酒を瓶ごと買って店に預けておくこと。「ボトルをキープする」
3 ラグビーで、スクラムの中にボールを保持したまま前進すること。
4 サッカーやバスケットボールなどで、ボールを相手に渡さず保持すること。
5 テニスで、サービスゲームを取ること。
フォロー(follow)
マッチ(match)
アップ(up)
(9)
切望(せつぼう)[名](スル)
心から強く望むこと。「世界の平和を切望する」
欲望(よくぼう)
念願(ねんがん)[名](スル)
常に心にかけて強く望むこと。また、その望み。「念願のタイトルを手に入れる」「念願がかなう」「世界の平和を念願する」
志願(しがん)
とうとう[副]
《「とうどう」とも》物事が最終的にそうなるさま。ついに。結局。「真相は到頭わからなかった」「到頭やりとげたぞ」
(10)
本音(ほんね)
1 本来の音色。本当の音色。
2 本心からいう言葉。「本音が出る」「本音を吐く」
本気(ほんき)[名・形動]
1 まじめな気持ち。真剣な気持ち。また、そのさま。「本気を出す」「本気で取り組む」
2 めんこなどの子供の遊びで、勝てば相手の出したものを取れるというルール。ほんこ。
弱気(よわき)[名・形動]
1 事にあたって気力に乏しいこと。気が弱いこと。また、そのさま。「弱気を出す」「弱気な意見」「病気をしてから弱気になる」⇔強気。
2 取引で、相場が先行き下がると予想すること。⇔強気。
弱音(よわね)
よわい音。小さい音。また、音をよわくすること。「弱音ペダル」
(11)
しんなり[副](スル)
軟らかい様。しなやかなさま。「しんなりとし なだれかかる」「野菜をゆでてしんなりさせる」
やんわり[副](スル)
ものやわらかであるさま。穏(おだ)やかなさま。「やんわり(と)断る」「やんわり(と)した肌触わり」
うんざり[副](スル)
1 物事に飽きて、つくづく(深切感到)いやになるさま。「あまりの長話にうんざりする」
2 期待が外れてがっかり(失望)するさま。げんなり。「あの作家がこんな文を書くとはうんざりしてしまう」
ひんやり[副](スル)
冷たさを感じるさま。ひいやり。「ひんやり(と)した地下室」
(12)
自
1 みずから。自分の。自分で。「自衛・自覚・自決・自己・自国・自主・自信・自宅・自治・自転・自分・自慢・自由・自縄自縛/各自・独自」
2 ひとりでに。おのずから。「自明・自然薯 (じねんじょ) 」
3 起点を示す語。…より。…から。「自今・自余/出自」
主
1 家に控えて客をもてなす人。「主客・主人」
2 支配・所有関係の中心となる人。「主従/君主・戸主・社主・船主・亭主・店主・当主・藩主・盟主・喪主 (もしゅ) ・領主」
3 キリスト教で、神・キリストのこと。「天主」
4 中心となる。中心となって事をする。「主演・主義・主権・主宰・主催・主将・主題・主張・主要・主力/民主」
5 はたらきかける側。「主観・主語・主体/自主」
実
1 草や木のみ。「果実・結実・綿実油」
2 中身が詰まる(塞满)。内容がみちる。「充実」
3 中身。内容。「内実・名実・有名無実」
4 まごころ。まこと。「実直/質実・誠実・忠実・不実」
5 そらごとでない。本当。本当の事柄。「実演・実感・実業・実験・実現・実行・実際・実証・実績・実態・実弾・実物・実務・実用・実力・実例・実生活/確実・現実・故実・史実・事実・写実・真実・切実・如実」
6 血がつながっている。「実家・実兄・実母」
当
1 仕事や任などにあたる。「当局・当直・当番/担当」
2 あてる。割りあてる。「充当・抵当・日当・配当」
3 あてはまる。道理にかなう。「当否/穏当・該当・至当・失当・順当・正当・相当・妥当・適当・不当」
4 そうするのがあたりまえだ。「当為・当然」
5 その。この。問題の。「当時・当日・当社・当地・当人・当方」****
6 今の。「当座・当主・当節・当代」
7 「当選」の略。「当落」
(13)
零細[形動]
[文][ナリ]きわめて(极其,非常)細かいさま。数量や規模のきわめて小さいさま。「零細な経営」「零細な資金」
綿密[名・形動]
詳しく細かいこと。すみずみ(各个角落)まで注意が行き届いている(周到,周密)こと。また、そのさま。「綿密な調査」「綿密に計画を立てる」
[派生]めんみつさ[名]
繊細[名・形動]
1 ほそく小さいこと。ほっそり(纤细,苗条)として優美なこと。また、そのさま。「繊細な指」
2 感情などがこまやかなこと。また、そのさま。デリケート。「繊細な感覚」「繊細な神経」
[派生]せんさいさ[名]
濃密[形動]
[文][ナリ]密度が濃くてこまやかなさま。「濃密な色彩」「濃密な描写」
[派生]のうみつさ[名]
問題3
(14)
ルーズ(loose)[形動]
1 締まりのないさま。だらしのないさま。「時間に―な人」
2 ゆったりしていて、ゆとりのあるさま。「―に着こなす」
図図しい(ずうずうしい)
恥を知らない。厚かましい。「―・く居候をきめこむ」
だらしない
1 きちんとしていない。整っていない。「―・いかっこう」「床に―・く寝そべる」
2 節度がない。しまりがない。「お金に―・い人」「自分の子供のことになると全く―・い」
3 体力や気力がない。根性がない。「このくらいでへたばるなんて―・い」
(15)
馴染む(なじむ)
1 人になれて親しくなる。また、物事や場所になれて親しみをもつ。「都会の生活に―・む」「土地の言葉に―・む」
2 味わいや調子などが一つに溶けあう。ほどよく調和する。「家風に―・む」「足に―・んだ靴」
3 同じ遊女のもとに通いなれる。なじみになる。
慣れる/馴れる(なれる)
1 その状態に長く置かれたり、たびたびそれを経験したりして、違和感がなくなる。通常のこととして受け入れられるようになる。「その土地の気候に―・れる」「移動する車中での睡眠に―・れる」「彼女の気まぐれにはもう―・れた」「住み―・れる」
2 経験を重ねて、そのことがうまくできるようになる。習熟する。「患者の扱いに―・れる」「―・れた手つき」「旅―・れる」
3 道具などが、からだになじむ。「―・れた靴で出かける」「―・れた万年筆で書く」
4 (馴れる)
㋐その人に対して、違和感がなくなる。その人に親しみの気持ちをもつようになる。「子供が家庭教師に―・れる」「新しい上司に―・れる」
㋑動物が、人間に対して、警戒心などを抱かなくなる。「人に―・れない馬」
飽きる(あきる)
1 多すぎたり、同じことが長く続いたりして、いやになる。「勉強に―・きた」「彼の長話に―・きた」
2 十分に味わったり経験したりして、それ以上欲しくなくなる。「牛肉を―・きるほど食べたい」
3 動詞の連用形に付いて、いやになるほど十分に…するの意を表す。「見―・きる」「聞き―・きる」→飽く
逆らう(さからう)
1 物事の自然の勢いに従わないで、その逆の方向に進もうとする。「風に―・って進む」「運命に―・って生きる」「時流に―・う」
2 目上の人の意見などに従わないで、反抗する。はむかう。たてつく。「親に―・って進学する」「命令に―・う」「神の意思に―・う」
(16)
張り合う(はりあう)
1 互いに張る。「意地を―・う」
2 互いに負けまいとする。同じものを目指して競争する。「主役を―・う」
(17)
朗報(ろうほう)
喜ばしい知らせ。
(18)
煩わしい(わずらわしい)[形][文]わづらは・し[シク]《動詞「煩う」の形容詞化》
1 心を悩ましてうるさい。面倒で、できれば避けたい気持ちである。「近所付き合いが―・い」「雨の日は出掛けるのが―・い」
2 こみ入っていて複雑である。「―・い事務手続き」
地味(じみ)[名・形動]
1形や模様などにはなやかさがなく、目立たないこと。また、そのさま。「―な服装」「―づくり」⇔派手 (はで) 。
2 性質や物の考え方・生活態度などが、飾り気がなくて控え目なこと。また、そのさま。質素。「―で目立たない生徒」「―な商売」「―に暮らす」⇔派手。
3 ⇒ちみ(地味)
[補説]「地味に」の形で、俗に、程度は小さいが確かにある、また、はなやかさはないが良い、などの意で用いられることがある。「突き指が―に痛い」「―においしいふりかけ」
退屈(たいくつ)
1 することがなくて、時間をもてあますこと。また、そのさま。「散歩をして―をまぎらす」「読む本がなくて―する」
2 飽き飽きして嫌けがさすこと。また、そのさま。「―な話」「―な人」
(19)
嫌み(いやみ)
1 人に不快な思いを与える言動。あてつけや皮肉。また、それによって不快感を与えるさま。「―を言う」「―たっぷりな口ぶり」
2 ことさらに気どっていて、いやらしいさま。「二枚目ぶって―な男」「凝りすぎて―な装飾」
問題4
(20)
密集(みっしゅう)[名](スル)
すきまもないほどぎっしりと集まること。「人家が―した地域」
(21)
潔い(いさぎよい)[形][文]いさぎよ・し[ク]
1 事物・風景などが清らかである。汚れがない。
「―・い朝景色に飽かずに見恍 (みと) れている」
2 思い切りがよい。未練がましくない。また、さっぱりとしていて小気味がよい。「―・く身を引く」「―・く戦う」
3 道に反するところがない。潔白である。「―・い態度を貫く」
潔いとは「思い切りがよかったり、未練がなく、さっぱりした態度である」という意味です。読み方は「いさぎよい」です。「潔い人」「潔い性格」などのように、名詞を修飾する形で使う形容詞です。景色や情景を修飾する使い方で「澄み切ってすがすがしい」という意味もありますが、現代ではあまり使われていません。「潔」の字は「清潔」の「潔」であり、「汚れがない清らかな状態」「人の心や行動に邪念がないこと」という意味です。なぜ「いさぎよい」という読み方が生まれたのかについては諸説あります。
そのうちの一つは、「いさ」とは程度がはなはだしいことを強調する言葉「いた」や「いと」が変化したものであり、「いと清し(いと・きよし)」が「いさぎよし」になって一つの単語になったのでは、というものです。
潔いの対義語は「未練がましい」です。さっぱりとして思い切りのよいことを表す「潔い」に対して、過去をいつまでも引きずる「未練がましい」という対義語です。「潔い」は漢字の表記を見てわかるように、「いさぎよい」で一つの単語です。
上記の由来からも分かりますが「いさぎ」が「良い」わけではないので、「いさぎ悪い」という言葉は存在しません。正しく覚えてくださいね。
潔いの使い方・例文
1 自分を負かした相手に笑顔で握手を求めるなんて、あの人は潔い性格だ。
2 彼はカンニングをしてしまったことを潔く認めた。
(22)
発足(ほっそく)
1 組織や機構などが設けられ、活動を始めること。はっそく。「米価審議会が―する」
2出発すること。はっそく。
(23)
賑わう(にぎわう)
1 人が集まるなどしてにぎやかになる。「行楽客で―・う」
2 豊かになる。繁盛する。「一門が―・う」「店が―・う」
(24)
一先ず(ひとまず)[副]
今後のことは別にして、その時点で一応の区切りをつけるさま。とりあえず。さしあたって。「これで―落ち着ける」
(25)
満喫(まんきつ)[名](スル)
1 存分に飲み食いすること。「新鮮な魚介を―する」
2 十分に楽しむこと。「釣りの醍醐 (だいご) 味を―する」
二.読解
問題8
(1)
伝え合う
話し合う、というのは2つ意味があります。 ひとつは、お互いが、例えばある問題について意見を出し合い、解決策や結論を導こうとすること。 もうひとつは、お互いに話すこと。「怖い体験談を話し合った」なら、別に結論を出そうとはしません。話し手がひとりではなく、それぞれが話す、という意味です。 伝え合う、は主に情報、あとは意見など、互いに持っているものを相手に伝える、という意味です。 「両者が得た情報を~」に「伝え合う」ならただ情報を互いに相手に言う、ということです。「話し合う」なら結論を導く方の討議、談合の意が強いです。
仕草(しぐさ)
1 何かをするときのちょっとした動作や身のこなし。「なにげない―が印象に残る」
2 舞台上の俳優の動作や表情。所作。
(2)
接続(せつぞく)[名](スル)
1 二つ以上のものがつながること。また、つなぐこと。「スイッチの―が悪い」「電気のコードを―する」「文と文を―する」
2 二つ以上の交通機関が連絡していること。「支線との―がいい」「次の停車駅で急行と―する」
(3)
(4)
踏み込む(ふみこむ)
1 勢いよく足を踏み出す。「一歩―・んで打つ」
2 踏んで、落ち込む。また、ある状態・場所に入り込む。「水たまりに―・む」「悪の道に―・む」
3 人の家などに、無断で、また強引に入り込む。「土足で―・む」
4 一段と深く物事の核心にせまる。「一歩―・んで論じる」
5 力を込めて踏む。「アクセルを思い切り―・む」
気を配る
さまざまに注意を払う。配慮する。
問題9
(1)
けっして〜ない
[意味]
絶対(ぜったい)に〜ない
どんなことがあっても〜
先生(せんせい)のことは決(けっ)して忘(わす)れません
→先生のことは絶対に忘れません
「決して〜ない」は「絶対に〜ない」「どんなことがあっても〜」という意味で【強い意志】や【禁止】の意味を強調するために使われる文型です。
〜うちに
【接続】
動詞[ている形]+うちに
動詞[ない形]+うちに
【意味】
〜していると、自然(しぜん)に〜した
〜していると、自然に〜になった
〜していると、〜に変(か)わった
〜ない期間(きかん)に〜になった
何回(なんかい)も〜していると〜になった
A:久(ひさ)しぶり!
B:久しぶり!ちょっと会(あ)わないうちに、きれいになったね
→ちょっと会わなかった期間(きかん)に、きれいになったね
〜ぶり・〜っぷり
【接続】
動詞[ます形]+ぶり・っぷり
名詞[辞書形]+ぶり・っぷり
【意味】
〜している様子・状態を表す
〜の様子・状態を表す
彼の仕事ぶりはかっこいい
→彼が仕事をしている様子はかっこいい
真似(まね)[名](スル)
1 まねること。また、形だけ似た動作をすること。模倣。「ボールを投げる―をする」「アメリカ映画の―をする」
2 行動。ふるまい。「ばかな―はよせ」
(2)
ずれる
1 元あったところから、少しすべり動いて移る。あるべき位置から少し動いたり、基準の位置に合わない状態になる。「背骨が―・れる」「印刷が―・れる」
2 標準や基準から少しはずれる。また、考え方などに隔たりができて食い違う。「雨で開始の時間が―・れる」「ピントの―・れた発言」「時代感覚が―・れている」
狂い(くるい)
1 物事の状態・調子が正常でないこと。「計器に―が生じる」「一分 (いちぶ) の―もなく組み立てる」
2 物事が予定・計画したとおりにいかないこと。「手順に―が生じる」
3 能や歌舞伎で、物狂いになった主人公の激しい舞や踊り。
4 多く「ぐるい」の形で、複合語として用いる。ある事に夢中になった状態、また、その人を表す。「女―」「競馬―」
(3)
前向き(まえむき)
1 正面に向くこと。前方に向くこと。まむき。「―に座る」⇔後ろ向き。
2 物事に対する姿勢が積極的、建設的であること。「―に考える」⇔後ろ向き。
付き纏う(つきまとう)
1 離れずに、いつもそばに付き従う。「弟が―・う」「物売りに―・われる」
2 ある事情などが、ついてまわって離れない。また、ある気持ちなどが、いつも頭から離れない。「リスクが―・う仕事」「不安が―・う」
問題10
仕草(しぐさ)
1 何かをするときのちょっとした動作や身のこなし。「なにげない―が印象に残る」
2 舞台上の俳優の動作や表情。所作。
土台(どだい)
[名]
1 木造建築の骨組みの最下部にあって、柱を受け、その根本をつなぐ横材。建物の荷重を基礎に伝える。
2 建築物の最下部にあって、上の重みを支えるもの。基礎。「―石」
3 物事の基礎。物事の根本。「信頼関係を―から揺るがす事件」
[副]根本から。はじめから。もともと。「―無理な相談だ」「―勝てるはずがない」
問題11
程程(ほどほど)
度が過ぎないで、ちょうどよい加減であること。適度。適当。「酒も―にしろ」
中途半端(ちゅうとはんぱ)
物事が不完全で未完成なさま。どっちつかずで徹底しないこと。
実在(じつざい)
1 実際に存在すること。現実にあるもの。「―の人物」「この世に―しない生物」
2 哲学で、
㋐意識から独立に客観的に存在するもの。
㋑生滅変転する現象の背後にあるとされる常住不変の実体。本体。
問題12
務まる(つとまる)
その任務を果たすことができる。「彼なら調整委員が―・る」